歳時記
良いかかりつけのお医者さんとは


先日、テレビで良いかかりつけ医の選び方という話題をやっていました。
(ワイドショーのねたですが・・)

これは動物病院のことではなく、われわれ人間がちょっとした病気になったときに気軽にかかれる町のお医者さんの選び方のことです。しかしホームドクターを選ぶということに関しては動物病院も人間の病院に通じるところがあると思い私も真剣に見入ってしまいました。

良いかかりつけのお医者さんとは

  • 顔を見ただけで患者さんの名前・以前にかかった病状を覚えていてくれる。
    かかりつけ医として普段から個人の健康状態を把握している。
  • 問診をするとき患者さんに幅広い回答ができる余裕を与える。
    例)患者さん「だるくて、食欲がないのですが・・・」

    • 選びたくないお医者さん
      「頭が痛いでしょ。のども痛いでしょ」←明らかに病気を決め付けている。
    • 選びたいお医者さん
      「他にどこか調子の悪いところはありませんか?」←幅広い症状を聞いて診断しようとしている。
  • しっかりと診察(聴診をしたり患者さんの体に触る)し、簡単には診断名を下さない。
    例)患者さん「だるくて、食欲がないのですけど・・・」

    • 選びたくないお医者さん
      「頭やのども痛いでしょ」
      「それは今、流行の風邪です」
      「お薬を出しておきますから飲んでみてください」
      ひどい場合は一度も患者さんと目を合わせない。。
  • 専門医への紹介ルートを持っている。
    大きな病気(専門性の高い病気)になったときに 信頼できる専門医のルートを持っている。

<私の思い>

上記の内容を見るとごくごく当たり前のようなことばかりです。
しかし、日々の診療の繰り返しのなかで、一番基本的なことが忘れられているのだと思います。
選ばれる獣医師にならなければと、私も日々考えながら診療に励んでいるつもりではありますが・・・。

動物病院のかかりつけ医を目指しているタブチ動物病院としては、今回の「良いかかりつけのお医者さんとは」に相通じることがあると実感しました。今回の内容を常に頭に踏まえ、基本に立ち戻った診療を今後も心がけたいと思います。
私は動物病院内では先生と呼ばれる立場に居りますが、自分が病気になったときには病院にかかる一人の患者でもあります。

より良い医療を受けるためには先ず自分の病状をはっきりお医者さんに伝え、お医者さんの説明をしっかり聞くこと。お医者さんが患者さんの話をよく聞く事から医療は始まるのだと思います。


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